分娩について

分娩の種類

 経膣分娩

より自然な出産をしていただくために、経験豊富な助産師が介助いたします。
分娩には、どうしても陣痛の痛みがつきもですが、アロマバスなどで痛みを和らたり、くじけそうなときは心の支えとなれるようサポートしてまいります。

 無痛分娩

当院では2000年代より硬膜外麻酔を用いた無痛分娩を導入しております。近年は無痛分娩を希望される妊婦様が増えており、年間100例前後の無痛分娩を行っております。当院は妊婦様により安心・安全な無痛分娩を提供できるよう、無痛分娩のコンサルティング企業LA Solutionsの監修を受けています。

 帝王切開

前回の分娩が帝王切開だった、おなかの赤ちゃんの状態が悪くなった、分娩が進まないなどのときに帝王切開を行います。当院では約15%の方が帝王切開で分娩されています。
麻酔は硬膜外麻酔・腰椎麻酔(併用あるいはどちらか一方)で行い、硬膜外麻酔に使用したチューブは、術後の疼痛コントロールにも使用します。

分娩の予約

 予約時期

分娩は予約制です。分娩を希望される方は妊娠8週からご予約をお受けいたします。
予約状況によっては予約をお受けすることが出来ない場合もありますので、妊娠8週になりましたらお早めにご予約いただきますようお願いいたします。

分娩予約を取り消される場合はお早めにお願いいたします。
また予約のキャンセルには手数料が発生いたしますのでご了承ください。

 予約金

予約時に分娩予約金として3万円お預かりしております。
この予約金は入院費の一部として精算いたします。

※予約金を納めていない方は予約完了となりませんのでご注意ください。

 里帰分娩
予約方法

ご来院の前にお電話で分娩の空き状況をご確認下さい。
県外からの里帰り分娩をご希望の方は、ご家族などの代理手続きも可能です。その際、以下の事柄をお伺いします。
妊婦氏名、住所、生年月日、分娩予定日、初産・経産の別、実家住所と電話番号
ご予約の際は、予約金のご準備をお願いします。

帰省のタイミング

妊娠34週までに里帰りをして、紹介状をご持参のうえ当院への受診をお願いします。
前医で産科医療補償制度に登録された方は、登録証(控)をお持ち下さい。

分娩の費用

 分娩料
普通分娩

初産婦 分娩後6日目退院 53万円~
経産婦 分娩後5日目退院 49万円~
(夜間・休日の追加料金はかかりません)

無痛分娩 

132,000円

お預かりした分娩予約金3万円は、お支払い時にご精算いたします。

 直接支払制度

健康保険組合にご加入の方は、補助金として出産育児一時金(50万円)が給付されます。
直接支払制度とは、出産育児一時金が医療機関へ直接支払われる制度です。
そのため、窓口で支払う出産費用は、出産育児一時金を差し引いた金額のみとなり、あらかじめ高額な出産費用をご用意いただく必要がありません。

 産科医療補償制度

当院は産科医療補償制度に加入しています。
当院で生まれた赤ちゃんが、分娩に関連して重度脳性麻痺となった場合に、赤ちゃんとご家族の経済的負担を補償するとともに、原因分析と再発防止に役立てるための制度です。満1才の誕生日から満5才の誕生日までの期間中に申請します。

 支払い方法

外来・入院費用のお支払いは、現金のほかクレジットカードをご利用いただけます。
入院費は退院当日お支払いとなります。退院日が日曜・祝日の場合は、前日のお支払いとなります。

使用できるクレジットカード

VISA・MasterCard・JCB・AMEX・Diners、QUICPay
※電子マネー、スマホ決済(QRコード)には対応しておりません。

赤ちゃんのこと

小児科回診

入院中にJCHO九州病院、産業医科大学病院の小児科医による回診があります。

第1.3.5水曜日 産業医科大学病院
第2.4火曜日、毎週金曜日 JCHO九州病院

赤ちゃんの検査

新生児聴覚スクリーニング検査

聴覚障害を早期に発見し、できるだけ早い段階で適切な療育が受けられるようにするため、新生児を対象に行う「耳のきこえ」に関する簡単な検査です。

先天性代謝異常スクリーニング検査

先天性代謝異常とは、生まれつき体の中の栄養素を代謝するしくみや、ホルモンを作るしくみに異常があり、意識障害やけいれんなどの症状を引き起こし、知能障害などを残すことがある疾患のことをいいます。それらの異常を早期に発見するのが、先天性代謝異常スクリーニング検査です。
早期発見ができれば食事療法や薬剤投与等の治療により、病気の発症や重症化を防ぐことが可能です。
検査の方法は、生後4~5日目に赤ちゃんのかかとから採血を行います。検査の結果は、1ヶ月健診時にお知らせしますが、再検査や精密検査が必要と判断された場合は、病院からお母さまへご連絡いたします。また、生まれた時の体重が2,000g以下だった場合は、生後4~5日目で1回検査し、さらに生後1ヶ月または体重が2,500gに達した時期に2回目の検査を行います。
また、検査費用については県内在住の方は公費で行いますので無料ですが、県外の方は採血料のみ必要ですのでご了承ください。

黄疸

出生後数日で赤ちゃんは皮膚や眼球が黄色くなってきます。これを新生児黄疸といいます。
ほとんどの場合赤ちゃんに悪い影響を与えません。
黄疸は4~6日ごろにピークになり、その後軽快します。
母乳栄養の赤ちゃんは黄疸が生後1ヶ月ごろまで続くことがあります。生後10日以内の赤ちゃんでは血液中のビリルビン濃度が一定の値を超すと、稀に脳に障害を起こすことがあります。黄色みが強くなれば採血してビリルビン濃度を測定します。基準値を超した場合は、赤ちゃんの全身に光をあてて黄疸を軽くする治療を行います。治療には1~3日かかります。
治療中も母乳をあげてかまいません。

出生後の手続き

さい帯血バンク

臍帯血とは、ママと赤ちゃんを結ぶへその緒と胎盤の中に流れる血液のことです。
臍帯血には、血液を作る細胞がたくさん含まれています。
白血病などの病気で血液を正常につくれなくなった患者さんに臍帯血を移植することよって、患者さんの血液をつくる力を回復させることができます。
当院は公的さい帯血バンク《日本赤十字社九州さい帯血バンク》と提携しています。

九州さい帯血バンク|九州ブロック血液センター|日本赤十字社